「補助金」と名の付くもののほとんどは【事業計画書】で審査をされます。
つまり、この事業計画書の良し悪しで採択・不採択が決まります。
では採択されやすい事業計画書はどのような書き方をしているのか?
私達がサポートしてきた中で実際に採択された事業計画書をベースにいくつかのポイントをまとめてみました。
①募集要領に書かれている【審査項目】を熟読する
ほとんどの補助金は募集要領に審査項目が書かれています。
「これらのことを審査しますよ」と丁寧に書いてくれているので、最低限それらの項目に対する内容は抜け漏れなく事業計画書に落とし込む必要があります。
②中学生に説明するイメージでわかりやすくする
これが一番重要です。
補助金の審査員は基本的にあなたの業界のことをほとんど知りません。
業界では当たり前の商取引の流れや業界用語などはまったくわからないと思ってください。
そのため、何も知らない中学生に説明するようにこうした業界にとって当たり前のことも丁寧に説明していく必要があります。
「これくらいはわかるだろう」は通用しませんのでご注意ください。
③数字で語る
例えば、
・新事業の市場規模はどれくらいなのか?
・ターゲットはどれくらいいるのか?
・客単価はいくらくらいか?
・売上や利益はどれくらいになるのか?
・会社全体として将来どれくらいの成長となるのか?
・その根拠となる数字は?
などをすべて客観的な【数字】で説明する必要があります。
私達の感覚としては審査する人間は銀行の融資担当者に近いです。
机上の空論ではなく、根拠ある数字に基づく数字計画は必須です。
④事業計画書全体の整合性を取る
数日かけて事業計画書を作成すると、最初の方に書いた内容と直前に書いた内容の前提条件が変わっていて整合性が取れていなかったり、最初の頃に書いた数字計画と後の方に書いた数字計画の数字が違っていたりすることがあります。
そのため、事業計画書は何度も何度も確認して、しっかりと整合性を取る必要があります。
⑤第三者に確認してもらう
自分一人で事業計画書を作っていると、内容の抜け漏れや客観性がなくなることがよくあります。
自分では完璧と思っていても、意外と足りない部分だったりわかりづらい文章になってしまったりするので、一通り事業計画書が完成したら第三者に確認してもらうことをオススメします。
その際、できればあなたの事業のことを何も知らない方に見てもらうといいです。
事業のことを何も知らない人でも理解できる事業計画書であれば②で書いた部分にもつながるからです。
⑥プレゼン資料ではなく読み込ませる資料だということを意識する
事業計画書はプレゼン資料ではありません。
あくまでも審査員に読み込んでもらって自身の事業を理解してもらうための資料です。
プレゼン資料の多くは口頭で補足することが前提なので、その資料だけだと伝えたい情報が伝わらないことが多々あります。
でも審査は口頭でプレゼンができないので、資料の中で伝えたいことをすべて伝える必要があります。
そのため、図や写真ばかりのプレゼン資料だと採択されづらい傾向にあります。
図や写真はもちろん使うのですが、その内容を補足する文章をきちんと書いて審査員に【読んでもらう】ことを意識してみてください。
まとめ
今回は『採択されやすい事業計画書の書き方』についてまとめてみました。
今回まとめた内容は実際に私達が事業計画書を書く際にいつも意識していることです。
どれも大事なことですので、もしご自身で事業計画書を作る場合はぜひ参考にしてみてください。